演劇ーThe Ugly One
The Ugly One
Director Ramin Gray
Designer Jeremy Herbert
Lighting Charles Balfour
Sound Nick Powell
Cast: Amanda Drew, Michael Gould, Frank McCusker, Simon Paisley Day
The Ugly One by Marius von Mayenburg
久し振りの芝居。The Independet紙でたまたま見たレビューがとてもよかったのと、ストーリーが面白そうだったので観にいったのですが、ストーリは、まあちょっとカフカを思い起こさせる設定だなあと思い、ちょっとひねりが個人的には、足りないと思いましたが、俳優の演技力には脱帽です。
この芝居、上記のデザイナーは、一体何をデザインしたんだ??とおもうほど、まったく飾りのない舞台なんです。舞台には、くたびれた革のソファーが2対、オフィスにあるローラーがついた椅子、もう一つ普通の椅子が一つ。それだけです。
俳優は、主人公のLetteを演じるMichael Gould以外、一人2役をこなすのですが、もちろん、衣装は同じ。いたって普段着です。笑
好きですね、こういうミニマリストな設定。役者の力が問われますね。
さて、この主人公のLette, 芝居の最初に、ボスから
「お前の顔はとんでもなく醜い!」
ということを言われるわけです。もちろん、ボスは、そんなこと言いたくていったわけではなかったのですが、CKL(だったかな?)コネクターの開発の第一研究者であるLetteは、製品のプレゼンでスピーチをできるはずがない、だってあまりにも醜いから・・・とLatteに説明するわけです。
今まで幸せに付き合ってきた自分の顔がそこまで醜いとは!Unacceptableとまでいわれた自分の顔。
軽快な歯切れの良い会話中にかなり面白いラインが沢山あり、とても面白かったです。本当にここまで言うか?っていうくらいとことん、Letteの自尊心を失くします。
あまりのショックに、その事実を妻のFannyに聞きます。
妻は、「あなたを愛してるわ」、といいながらもそれが事実であり、「あなたは、そんな顔でありながらもなんて勇気のある人だと感心していた」と告白するわけです。
「最初の2週間くらいだったかしら、あなたの顔があまりにも醜くて気になったのは。あとは、慣れたわよ。」
そういう彼女が、実は自分の顔を見ていなくて、自分の左目しか見ていないことを知ったLetteは整形手術を受けることに・・・・
あまりにも醜い顔なので、医者は、顔をLetteのために作り直すことになるのですが、その後どうなるか。
新しい顔をもったLetteは、自分の妻のみならずありとあらゆる人を惹きつけ、彼の顔を作った医者は有名になり、その同じ顔を作ることしか知らない医者は、その顔を欲しがる人間にその顔を提供しだしはじめる・・・
72歳の母親とホモセクシャルの息子がLetteの顔を気に入り、複雑な関係になってしまったり・・
55分の舞台の中で、かなり早いテンポでストーリーは進みます。
Letteが絶望し、自殺をしようとする、そして、それを止める男は、やはり、Letteと同じ顔をしている。ここにこの舞台のクライマックスが来ます。
確か、「シンプソン」で、ホーマーが髪の毛をゲットしたことにより、どんどんキャリアアップするというのがあったようにおもうので、カフカのみならずこの手の話は、結構もう良く使われているものなんですが、舞台としては、本当に面白い劇でした。
6月28日まで。Slone SquareのRoyal Court Theatreにて。
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